容疑車両の血痕、被害者の血液と断定 山形・死亡ひき逃げ

容疑車両の血痕、被害者の血液と断定 山形・死亡ひき逃げ
山形新聞 2014年12月28日(日)10時26分配信

 山形市美畑町で20日未明、東北文教大准教授の松川俊夫さん(56)がひき逃げされて死亡した事件で、自動車運転処罰法違反(過失致死)などの疑いで23日に逮捕された楯岡高教諭斎藤章容疑者(60)は依然否認を続けている。山形署は物証の分析などを進めており、斎藤容疑者の車両底部で見つかった血痕は松川さんのものと断定したことが27日、新たに判明。犯行を裏付ける証拠が固まりつつある。

 捜査関係者によると、血痕は押収したトヨタ「アルファード」の底部に付着しており、県警科学捜査研究所で鑑定していた。同日までにDNA型が松川さんの型と同じとする結果が出た。松川さんは斎藤容疑者の車に引きずられた可能性が一層強まった。

 斎藤容疑者は犯行時間帯に「帰宅していた」としているが、現場に落ちていた車両部品の破片が斎藤容疑者の車の損傷部分と一致。現場の防犯カメラには犯行時間帯に、斎藤容疑者の車と特徴が酷似するワゴン車が記録されていたことも分かっている。映像には左前部で人を引きずっているとみられる様子が映っており、犯行時間帯に現場を走行していた可能性が高まっている。

 当時運転していた人物についても、車内の痕跡などから斎藤容疑者以外の可能性は低く、同署で確認作業を行っている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする