児童に配布した「iPad」を抵当に 借金をした台湾の小学校教師=台湾
サーチナ 2014年12月29日 6時15分配信
中国メディア・中国新聞社は24日、台湾・新北市にある小学校教員の男が、児童に貸し出されていた28台の米アップル社のタブレット端末・iPadを質入れしていたことが明らかになったとする台湾メディア・東森新聞雲の報道を伝えた。
同市新店区にある北新小学校では昨年、行動学習実験計画を推進、その一環としてあるクラスの児童全員にiPadを1台ずつ貸し出していた。しかし、計画期間が終了しても貸し出していたiPadが回収できない事態が発生した。
そこで学校側が密かに児童に尋ねてみると「とっくに先生が持って行ってしまった」との回答が。学校が調査を行ったところ、金銭に困っていたこのクラスの担任が28台のiPadをすべて質入れしていたことが明らかになった。
学校側によると、この担任にはこれまで特に問題は起こしておらず、問題行為の記録もなかったが、金銭面で問題があったようで複数回にわたって同僚から金銭を借りていたという。担任は行方をくらましたのち、その後金銭をすべて使ってしまったことを白状。一方で、手に入れた金額は明かしていないとのことだ。学校はすでにこの担任を解雇しており、台北地方検察署は23日に業務上横領の罪で起訴した。最高で5年の懲役が科される可能性がある。(編集担当:今関忠馬)