神奈川県教委もLINE禁止検討 教諭の生徒へのわいせつ行為対策
産経新聞 2015年1月16日 7時55分配信
県教委は15日、スマートフォン向け無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じて女子生徒と私的に連絡を取ったうえ、教室でキスをするといったわいせつ行為をした県央地区の県立高校の男性教諭(27)ら2人を免職の懲戒処分とし、交流サイト(SNS)や携帯電話の使用指針を策定する方針を示した。
教諭による生徒へのわいせつ行為防止策として、埼玉県教委がラインによる生徒らとの私的連絡を原則禁止することを9日付で通知。神奈川県教委では「埼玉の例を参考にしたい」としている。
県教委によると、男性教諭は昨年7〜8月にかけ、教室で女子生徒を抱きしめ、キスをした。女子生徒とは部活動の連絡用にラインを使用していたが、学校生活の悩みなど私的相談を受けるようになっていた。
また、県内公立中学の男性教諭(39)は昨年8〜9月、複数回にわたって自家用車内で女子生徒を抱きしめ、そのうち1回はキスをして太ももを触った。女子生徒とは携帯で連絡を行っていた。教諭が生徒のラインIDや携帯電話番号を把握する際には校長の許可を得る必要があるが、処分対象の2件については校長の許可を受けていなかった。
県教委はSNSなどの活用について「緊急時の連絡法としては有効」としながらも、「個人同士の関係になるので不祥事に結びつく可能性もある」と指摘。活用をめぐり、今後議論を深める考えだ。
このほか、県教委は男子生徒の腕を骨折させたとして鎌倉市立中学校の男性教諭(30)を停職1カ月の懲戒処分とした。