神戸市立学校で不適切経理処理 特定の業者が見積書取りまとめ

神戸市立学校で不適切経理処理 特定の業者が見積書取りまとめ
産経新聞 2015年2月6日 7時55分配信

 神戸市教育委員会は5日、市立学校で、文集や学校だよりなどの印刷を外部発注する際、特定の業者が他社の見積もりを取りまとめる不適切な経理処理が155件あったと発表した。学校側は出された見積書をもとに発注先を決めていたが、最終的には取りまとめ役の業者が受注していたという。市教委は、関係した教職員208人を文書訓戒などの処分とした。

 市は平成24年度から、5万円以上の随意契約の際には2者以上の見積もりを取ることを定めている。

 昨年9月、市立中学校が印刷を外部発注する際、特定の業者が他の複数業者の見積もりを取りまとめていたことが発覚。これを受けて市教委が調査したところ、24年4月〜26年11月に小中学校55校で計155件(約2480万円分)の同様の不適切な経理処理が見つかった。見積もりを取りまとめていた業者は6社あった。

 提出された見積書の中には、取りまとめ役の業者と筆跡が似た他社の見積書もあった。市教委は「教職員の私的流用はないと考えているが、すべてが正当な見積書だったかは判断できない」としており、今後、さらに業者への調査を行うという。

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