東工大元教授の研究資金詐欺、総額1億円以上か

東工大元教授の研究資金詐欺、総額1億円以上か
読売新聞 2015年2月16日 14時48分配信

 東京工業大大学院生命理工学研究科の研究資金を巡る詐欺事件で、警視庁が、新たに計約3640万円をだまし取ったとして、同研究科の元教授・岡畑恵雄被告(67)(公判中)を詐欺容疑で東京地検に追送検していたことがわかった。

 立件額は約5130万円となった。

 捜査関係者によると、岡畑被告は在職中の2008〜11年、都内の化学製品卸会社に実験用試薬などを架空発注し、約3000万円を詐取した疑い。自身の研究室でアルバイトを雇ったとする虚偽の書類を大学に提出し、架空の給与名目で約640万円をだまし取った疑いもある。

 岡畑被告は容疑を認め、「10年以上前から不正を行っていた」と供述している。

 架空発注は岡畑被告から業者側に持ちかけ、大学側から業者の口座に振り込まれた資金の一部をバックさせてもいたという。警視庁は、岡畑被告がこうした手口で総額1億円以上を大学側から引き出し、車の購入費やクレジットカードの個人的な支払いなどに充てたとみている。

 岡畑被告は昨年11月に詐欺容疑で逮捕された。

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