体罰で2中学教諭を減給 県教委が懲戒処分(岩手)

体罰で2中学教諭を減給 県教委が懲戒処分
岩手日報 2015/02/17

 県教委は16日、生徒に体罰を行ったとして中学校男性教諭2人を減給とする懲戒処分を行った。いずれも運動部の顧問を務めていた。県北教育事務所管内(久慈地区)の20代教諭は減給6カ月(月額給料の10分の1)で、体罰が理由の処分では過去で最も重い。体罰が2年4カ月と長期にわたり、3年生1人に命じて2年生2人の頭をたたかせたことを重く受け止めた。

 県教委によると、20代教諭は2012年5月から14年8月までの間、練習試合でミスをした生徒の頬を平手打ちするなどの体罰を14件行った。生徒に生徒をたたかせたのは、練習試合の準備が遅れたとの理由だった。

 沿岸南部教育事務所管内(大船渡地区)の50代教諭は減給期間は3カ月。12年9月から14年10月までの2年2カ月の間、運動部の練習中にミスをした生徒の頭をたたくなど37件の体罰を行った。うち最多は、衣服の首の辺りをつかんだ16件。

 体罰は、20代教諭は14年9月に部員の母親から学校への情報提供、50代教諭は同10月に匿名電話が学校にあったのを契機に分かった。調査開始から2人は部活動を離れた。生徒にけがはないという。県教委は、野球部員ではない生徒の足を蹴り、日本学生野球協会が謹慎1カ月とした盛岡一高硬式野球部部長だった40代男性教諭を、2月6日付で懲戒ではない文書訓告処分にしたことも発表した。

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