女子医大男児死亡 両親が麻酔科医らを告訴 「息子は殺されたようなもの…」
産経新聞 2015年2月19日 18時11分配信
東京女子医大病院(東京都新宿区)で平成26年2月、男児=当時(2)=が手術後に鎮静剤「プロポフォール」を過剰に投与されて死亡した事故で、男児の両親が19日、投与はプロポフォールの適用拡大のためのデータ収集が目的だったとして、傷害致死罪で同病院の麻酔科医ら5人を警視庁に刑事告訴した。
告訴状などによると、麻酔科医ら5人は26年2月18〜21日、小児への投与が原則禁止されているプロポフォールを承諾なしに投与し、大量投与の影響で心不全などを発症するプロポフォール症候群で死亡させたとしている。投与量は成人の許容量の約2・7倍に達していた。
両親は同日午後に会見し、「投与は人体実験のようなもの。息子は殺されたようなものだ」と訴えた。
事故をめぐっては、警視庁捜査1課が業務上過失致死容疑で捜査している。