大津市議会が和解議案可決 中2いじめ自殺、1300万円支払い

大津市議会が和解議案可決 中2いじめ自殺、1300万円支払い
京都新聞 2015年3月13日 22時46分配信

 大津市でいじめを受けていた市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が2011年10月に自殺し、遺族が市と同級生らに計約7700万円の損害賠償を求めている訴訟をめぐり、市議会は13日開いた2月通常会議本会議で、大津地裁から示された和解勧告に従い市が和解金1300万円を遺族に支払うとした議案を全会一致で可決した。
 この可決を受けて、市は裁判の次回期日の17日にも和解を受け入れる方針。
 大津地裁は和解勧告で、市が設置した第三者調査委員会の報告書に記載されたいじめ行為や、担当教諭など学校側が得ていたいじめに関する情報をすべて事実と認定。その上で和解案として、日本スポーツ振興センター(東京都)がすでに支払った死亡見舞金2800万円を除く1300万円を市が遺族に支払うことや、遺族に謝罪することなどを求めている。
 可決後に会見した越直美市長は「市として和解することが決定し、和解に向けて一歩進んだ。市のいじめ対策の取り組みが議会にも理解を得られた」と述べた。

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