切手47万円分着服換金で教育長陳謝/八戸市教委

切手47万円分着服換金で教育長陳謝/八戸市教委
Web東奥 2015年3月27日 13時18分配信

 八戸市教育委員会の職員が切手を不正に購入して着服し、26日付で懲戒免職処分を受けた問題で、市教委は27日午前、市庁内で会見を開いた。
 職員は市教委事務局の27歳男性主事で、昨年12月5日から今月6日まで計17回、購入などに必要な文書を偽造して市庁内の職員生協から計46万9480円の切手を購入。金券ショップで換金し、借金の返済や生活費などに充てていた。主事は事実を認めている。伊藤博章教育長は「市民の信頼を大きく損なう行為であり、深くおわび申し上げる」と陳謝し、再発防止に取り組むとした。
 佐藤浩志教育部長によると、男性主事は所属課で庶務などを担当。今月9日、同課の別の職員が、課に毎月届く切手の請求書が来ないのを不審に思い、調べたところ、主事が1回当たり数十枚〜800枚と、通常の業務で使用する以上の枚数を購入していたことが判明。翌10日に所属長が本人に確認したところ、着服を認めたという。
 着服した切手は82円が5140枚、120円が400枚で、業務時間外に市内2カ所の金券ショップで換金。額面の7割程度の金額を得ていたという。購入の際は上司の決裁を受けずに後払いのための未収金伝票を作成し、生協に伝票を渡して切手を購入。昨年12月と1月分の支払いの際は、休日に登庁して課長印を無断で使い、支出命令書を偽造。出納室で支払い手続きをしていた。
 主事は約1年前から事務的ミスが目立ち、何らかの悩みを抱えていたといい、所属長や相談に乗ったりカウンセリングを受けさせたりしていたという。文書を偽造するなど悪質性が高いが、佐藤部長は「全額を返済し、重い免職処分を本人も受け入れているため、刑事告訴は見送る」と語った。
 男性主事の処分と同時に、同課の課長(53)と副参事(47)を戒告処分、佐藤部長ら2人を訓告、1人を文書による厳重注意処分とした。

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