群大術後死、発表の18人以外にも…同一医師
読売新聞 2015年4月30日 8時1分配信
群馬大学病院(前橋市)で肝臓手術を受けた患者が相次ぎ死亡した問題で、発表されている18人の死亡者以外にも、同じ執刀医による手術後間もなく死亡した患者がいたことが、読売新聞の遺族などへの取材でわかった。
調査対象期間より前の2007年に死亡した患者で、病院側は診療上の問題の有無を調べていない。遺族は「時期を限らず、真相解明を」と話している。
群馬大病院第二外科(当時)の肝臓手術では、10年12月〜14年6月に腹腔鏡(ふくくうきょう)手術を受けた患者8人と、09年4月以降に開腹手術を受けた10人の計18人が死亡したことがわかっている。
取材で新たに判明した死亡患者は群馬県在住の70歳代の女性。遺族によると、女性は肝門部胆管がんで、07年に群馬大病院で執刀医から肝臓などを切除する開腹手術を受け、約1週間後に突然死亡した。死因について執刀医は「原因不明だ」と説明したという。