「できるだけ長く刑務所に」並木中等校わいせつ公判

「できるだけ長く刑務所に」並木中等校わいせつ公判
常陽新聞 2015年05月15日10時00分

 女子生徒にわいせつ行為をしたとして、強制わいせつ罪に問われた県立並木中等教育学校教諭、児玉幸憲被告(38)=つくば市=の10回目の公判が14日、水戸地裁土浦支部(中尾佳久裁判長)であった。「2回の被害に遭った」という運動部の女子生徒の証人尋問が行われ、女子生徒は「できるだけ長く刑務所に入れてほしい」と話した。

 女子生徒は、1回目の被害に遭ったとされる2013年8月4日の件で、「下着の中に手を入れられて触られたのは確か」と証言。2回目の被害に遭ったとされる翌5日について「やっぱり昨日と同じことが起きてしまった、と思った。頭の中が真っ白だった」などと振り返った。

 検察側から「勘違いでは」と尋ねられると、「勘違いはあり得ない」と答えた。

 女子生徒は「裁判での証言する日が近づくにつれ、頭痛がひどくなったり寝不足になった」と話した。その上で「わいせつ被害はひどいことだと思う。私だけでも2回なのに、ほかの人にもたくさんした」と語り、「会いたくないので、できるだけ長く刑務所に入れてほしい。逆恨みされるのが怖い」と話した。

 証人尋問はビデオリンクと呼ばれる方式で行われ、女子生徒は別室からビデオカメラ越しに証言した。児玉被告は法廷内で終始無言でうつむいて証言を聞いていた。

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