「先生がいじめていた」いじめの存在示唆するアンケート見つかる 07年の青森県立高生自殺で
加藤順子 | ライター、フォトグラファー、気象予報士
2015年5月15日 13時15分
2007年10月に青森県立八戸工業高校1年の男子生徒が自殺した件の裁判で、県が裁判所の開示命令を受けて提出した当時の緊急アンケートの中に、男子生徒がいじめに遭っていたことを示唆する記述が複数見つかっていたことが明らかになりました。これを元に遺族側は文書を提出し、教諭らや校長の安全配慮義務違反を訴えています。県側はこれまで、いじめの存在自体を否定して遺族側と争っており、今後の反論が注目されます。次回の弁論は、7月2日13時30分からの予定です。
その後5月に退部を決めたが、顧問からしつこく引き留められたうえ、「やめるなら退学しろ」などと言われて精神的に追いまれた。睡眠障害などを起こし、9月ごろにはうつの症状も見られるようになり自ら命を絶ったという。
両親は県や高校に真実の解明と謝罪を求めてきたが、職員会議の文書が破棄されるなどしたため、提訴に踏み切ったという。両親は県が高校の設置管理責任を怠ったと主張している。