(朝鮮日報日本語版) 女子学生にわいせつ行為、ソウル大元教授に実刑判決

(朝鮮日報日本語版) 女子学生にわいせつ行為、ソウル大元教授に実刑判決
朝鮮日報日本語版 2015年5月15日(金)11時1分配信

 数年にわたって女子学生に対し常習的にわいせつな行為をしたとして起訴された、ソウル大学数理科学部のカン・ソクチン元教授に対し、裁判所が実刑を言い渡した。ソウル北部地裁刑事9部(パク・チェギョン裁判官)は14日、カン被告に対し懲役2年6月の判決を下すとともに、個人情報を3年間公開し、性的暴力治療プログラムを160時間受けるよう命じた。カン被告は女子学生を酒の席に呼び出し、強制的にキスをしたり、車の中で女子学生の太ももを触ったりするなど、2008年から昨年7月にかけ、女子学生9人に対し11回にわたってわいせつな行為をしたとして、昨年12月に逮捕・起訴された。ソウル大はカン被告に対し、一審の公判中だった先月1日をもって罷免とする処分を行った。

 パク裁判官は判決理由について「被告人は大学院への進学を希望する女子学生や、自ら指導するサークルに所属する学生など、業務上の関係にあり、かつ地位の低い女性を対象に犯行を繰り返した。酒の席や、自宅に送り届けるといったことを口実にわいせつな行為をするなど、一定のパターンで犯行に及んだ点、発覚した犯行のほかにも、教え子たちに不適切なメールを送るなど、明らかになっていない問題行為が頻繁に見られる点などから考えて、常習性があったと判断できる」と述べた。さらに「多くの被害者たちの信頼感を悪用し、常習的、計画的に犯行に及んでおり、被害者たちが被告人に対し厳しい処罰を望んでいるという点からも、実刑は避けられない。再犯の危険性もあるため、個人情報の公開も命じる」と説明した。だがパク裁判官は、被害者の女子学生9人のうち、常習強制わいせつ罪についての法律の規定がなかった2008年から09年10月までに被害に遭った2人については、常習強制わいせつ罪での公訴を棄却した。

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