不祥事職員は処分者名を公表 神戸市が“厳罰化”
神戸新聞NEXT 2015年5月22日 7時30分配信
職員の相次ぐ不祥事に頭を悩ませる神戸市が、懲戒処分者の名前公表について“厳罰化”する方針を決めた。抑止効果を狙った苦肉の策で、21日には従来なら非公表だったとみられるケースで職員の名前を公表した。
同市では2014年度の懲戒処分全体は前年度を下回る47人だったが、最も重い免職は5人で2倍超。停職も1・5倍に増えた。
免職では、や、譲渡目的で口座を開設した小学校管理員らがいた。停職や減給でも、同居女性への暴行容疑で逮捕された市バス運転士など事件になったケースが目立つ。
同市によると、懲戒免職や社会的影響が大きい事件・事故では、記者会見などで処分者の名前を原則公表する−との内規があるが、14年度の公表は懲戒免職のみ。だが今後は、横領、傷害、わいせつ行為などの刑事事件のほか、同様の事案が相次ぐ場合も名前を公表していくという。
21日には市教育委員会が、(停職1カ月)、(同6カ月)の名前を公表した。同市人事課は「名前が出れば、家族らにも迷惑が掛かる。影響の大きさを認識してもらいたい」としている。(紺野大樹)