(朝鮮日報日本語版) 学生に硫酸をかけた38歳大学教授に懲役15年
朝鮮日報日本語版 2015年6月3日 11時28分配信
水原地裁刑事15部(ヤン・チョルハン裁判長)は2日、検察の庁舎内で硫酸をまき、助教(教授の雑務を手伝う学生アルバイト。日本でいう「助教」とは異なる)にけがを負わせたとして起訴された、京畿道内の大学の教授(38)に対し、懲役15年を言い渡した。地裁は判決理由について「同じ大学の助教に対し、用意してきた硫酸を浴びせ、全治8週間以上のけがを負わせるなど、数回にわたり被害を与えたことについて、厳しく責任を問うことは避けられない」と述べた。だが地裁は「一般的に殺傷に用いられる道具ではなく、人が死亡する危険性が低い硫酸を用いたという点から考えて、殺意があったと認めるのは困難だ」として、殺人未遂罪については無罪と判断し、傷害罪を適用した。
被告の教授は昨年12月5日、京畿道水原市霊通区の水原地検庁舎で、自分が名誉毀損容疑で告訴した助教(21)=大学生=と調停の手続きを取っていた最中、濃度95%の硫酸543ミリリットルを助教に浴びせ、その場にいた刑事調停委員など5人にやけどを負わせたとして起訴された。教授は昨年3月から被害者の助教を雇用し、書類の整理や出席の点検などの仕事をさせていたが、手当の引き上げをめぐって対立したことが大学側に知られ、再雇用が不透明になると、助教を逆恨みし、名誉毀損容疑で告訴したり、硫酸を購入したりしていたことが分かった。