元野球部員「体罰受け退学」 京都翔英高教諭と学校側提訴
京都新聞 2015年6月5日 15時4分配信
京都府宇治市の京都翔英高の元生徒が5日までに、高校1年だった2013年に、担任の男性教諭から体罰を受け翌年に退学せざるを得なかったとして、教諭や同校を経営する学校法人に慰謝料など約300万円を求め、京都地裁に提訴した。
訴状によると、生徒は、13年4月に野球部推薦で同高に入学。5月、朝のホームルーム中、テスト結果を理由に、担任で同部コーチの男性教諭から10〜15回平手打ちされた。さらに野球部の練習中、声が小さいとして、男性教諭から野球バットで足を殴打された。その後、学校へ通えなくなり心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断も受け、14年1月に退学した、としている。
同高は取材に対し、男性教諭が生徒に2、3回平手打ちをした事実は認め、昨年に謹慎3カ月の処分を行ったと説明。その上で「部活動中にバットで殴打したという事実は、全野球部員に聴取したが確認できなかった。事実関係に相違がある部分は、法廷でこちらの主張をしていく」としている。