大阪桐蔭の裏金「前校長の指示」…前事務長
読売新聞 2015年6月6日(土)16時46分配信
大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の裏金問題で、運営する学校法人・大阪産業大は5日、記者会見し、裏金作りについて、前校長(74)の指示だったと経理担当だった前事務長(50)(現・校長付)が説明していると明らかにした。
前校長は関与を否定している。学校法人は近く、前校長、前事務長ら3人を業務上横領容疑などで大阪地検に刑事告訴し、地検は、教職員組合からの告発状と合わせて受理して本格捜査に乗り出す。
もう一人の告訴対象者は進路指導部主事だった元教師(51)。学校法人によると、同校では、保護者から徴収した模擬試験の受験料や教材費の一部が長年、簿外口座に裏金としてプールされていた。
告訴内容は、前校長と前事務長は共謀し、〈1〉2013〜14年、前校長と、前校長の娘の口座に裏金から計1710万円を送金、着服した〈2〉11〜13年、進学塾の指導者らへの贈答品として、学校の接待としては社会通念上あり得ない高級バッグなど50万円以上の高額商品を複数回購入し、計約600万円を支出した――というもの。