元神奈川大教授らに賠償命令 売った未公開株上場されず 東京地裁

元神奈川大教授らに賠償命令 売った未公開株上場されず 東京地裁
産経新聞 2015.6.24 20:16更新

 未公開株を買ったが上場されなかったとして、12都府県の約70人が医療関連会社「バイオバンク」(東京)と役員の元神奈川大教授らに損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は24日、会社と元教授らに計約2億5千万円の支払いを命じた。

 判決によると、バイオバンクは元教授が開発した臓器保存技術を取り扱っていると宣伝。平成16〜18年、販売業者を通じ「未公開株が近く上場し、確実に値上がりする」と勧誘し、原告らに株を購入させた。

 森英明裁判長は、実際に上場予定がない未公開株の販売は違法とし、元教授について「うその勧誘がされると知った上で、株の販売に加担した」と指摘した。

 訴訟でバイオバンクは「株の販売に関わっていない」と主張していた。

 元教授は21年7月に大学を辞めた。

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