神戸学院大講師にハラスメント 東大大学院の男性講師に1126万円支払い命令
産経新聞 2015年7月30日(木)21時48分配信
神戸学院大の30代の女性講師が、論文の指導を受けていた東大大学院医学系研究科の40代の男性講師から性的行為を強要されるなど嫌がらせを受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、男性に約1230万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、神戸地裁であった。寺西和史裁判官は「性的行為の強要や威圧的な言動など多数のハラスメントがあった」として、約1126万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は、論文作成のため男性から指導を受けていた平成22年7月〜24年8月、出張先のホテルで性的行為を強要されたり、海外出張の際、金銭を取り上げられたりするなどの嫌がらせを受け、PTSDを発症した。
寺西裁判官は判決理由で「女性は研究のために論文を作成しなければならず、共同研究者であり学会の理事などにも就任している男性の意向に逆らいにくい関係にあった」とした。