部活中、先生と手をつなぎなさい!…1時間も 女生徒にセクハラ 61歳教諭停職
産経新聞 2015.7.30 08:07更新
広島市教育委員会は29日、部活動の指導と称して女子生徒にセクハラしたとして市立中学校の男性教諭(61)を停職3カ月の懲戒処分にした。教諭は同日付で依願退職した。
市教委によると、教諭は3月に定年退職したが、再任用で4月からも同じ中学に勤務。4月ごろ〜6月末ごろに1〜3年の女子生徒16人に、部活中、自分と手をつなぐよう強要し、1時間近くつないだ例もあった。また手の甲を数回、生徒の下腹部に押し当てた。6月末に生徒が担任に相談するなどして問題化した。
教諭は「『先生やめてください』と冗談で言われる関係を目指したかった」と話しているという。
教諭は少なくとも昨年夏から同様の行為をしており、見かねた別の教諭が昨年12月に校長に相談した。校長は口頭で注意し、改善されたと思っていた。
市教委は、指導監督の義務を果たしていなかったとして校長を文書訓告の処分とした。
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セクハラ:複数生徒に、中学教諭を停職処分 広島市教委 /広島
毎日新聞 2015年07月30日 地方版
広島市教委は29日、部活動の練習中に、1〜3年の女子生徒計16人に対し、自らの手を握らせるなどのセクハラ行為をしたとして、市立中学の男性教諭(61)を停職3カ月の懲戒処分にした。教諭は事実を認め、同日付で依願退職した。
市教委によると、運動部の顧問だった教諭は今年4〜6月末、部活動中に自らの手を最長約1時間握らせた。さらに一部の生徒に対しては手の甲を下腹部に強く押し当てたり、「基本姿勢を身につけさせる」として体操服の上から太ももを強く押すなどしたという。
教諭は昨年8月の新チーム結成時に「意思疎通を図るため手を握って励ます」と生徒に説明して手を握らせる行為を始めたが、今年度に入りエスカレートしたという。学校の聞き取りに対し、部活動に所属する女子生徒二十数人のうち16人が教諭の行為を「不快」などと答えたという。
昨年12月、手を握らせる行為を見た同僚が男性校長(56)に報告。校長は練習を見学したが問題ないと判断し、定年を迎えた教諭を今年度から再任用していた。市教委は「職員を指導監督すべき責務を果たさなかった」として校長を文書訓告処分とした。【石川裕士】