教員免許失効:帝京可児教諭、3年4カ月授業 /岐阜

教員免許失効:帝京可児教諭、3年4カ月授業 /岐阜
毎日新聞 2015年08月25日

 可児市桂ケ丘の帝京大学可児高等学校中学校(古木純司校長)の30代の男性教諭が、教員免許を失効したまま、3年4カ月にわたり中学・高校の授業をしていたことが24日、分かった。古木校長らが同日、同校で会見して明らかにした。男性教諭は今月末に「新免許状」を取得し、9月1日から授業を再開するという。

 国は2009年度に教員免許更新制度を導入。10年間の有効期限を設定し、旧免許を所有している人にも講習を義務づけている。新制度前の旧免許保持者は、生年月日によって免許更新講習の修了確認期限が割り振られ、期限の2カ月前までに免許を更新し、免許管理者の都道府県教委に確認申請しなければいけない。男性教諭は06年に免許を取得した旧免許保持者だったが、10年3月に通信教育で「中学・高校(数学)」を新たに取得していたため、新免許を取得したと思い込み、本来必要な更新講習を受けていなかった。

 男性教諭は減給10分の1(3カ月)の処分を受け、現在は事務を担当している。古木校長も「厳重注意」の処分を受けた。古木校長は「文科省に問い合わせて県の指導を受け、卒業生や在校生の授業は要件を満たしており有効との判断をいただいた。保護者会を開いて理解も得た。学校の認識不足もあったので、再発防止へチェック体制を強化したい」と話した。【小林哲夫】

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