「何年教頭しよっとね。もう辞めんね」南島原市の小学校長がパワハラ

「何年教頭しよっとね。もう辞めんね」南島原市の小学校長がパワハラ
西日本新聞 2015年8月27日(木)9時58分配信

 長崎県南島原市立小学校の男性校長(59)が2014年、書類でミスをした男性教頭(58)に「何年教頭しよっとね。もう辞めんね」と威圧的な態度をとるなど、約3カ月間にわたりパワーハラスメントの言動を繰り返していたことが26日分かった。市教委は「行き過ぎた指導」として校長を口頭で指導した。教頭は15年1月下旬から病気休暇をとり、4月から休職中だが、市教委はパワハラと「関連性はない」としている。

 14年7月中旬、県教委に匿名の告発があり、市教委が2人に聞き取りをして発覚。校長は同5〜7月、教頭への質問の答えに満足せずに「あんたどけんね(どきなさい)」と言ったほか、教職員がいる前で「この人は教頭の力はなかけん」「おってもなんもならん」と言ったという。

 市教委の調査に校長は「指導のつもりだった」と釈明。教頭は「パワハラと思わない。校長と話す時は頭の中が真っ白だった。自分に自信を持てないからだ」と話したという。市教委は「教頭がパワハラと受け止めておらず、指導後の9月に始めた月1回の現場確認では、校長の態度に改善がみられた」として、休職との関連を否定した。

=2015/08/27付 西日本新聞朝刊=

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