県立高教諭の懲戒免職公表せず 熊本、生徒保護を理由に

県立高教諭の懲戒免職公表せず 熊本、生徒保護を理由に
産経新聞 2015.9.28 18:27

 熊本県立高校で部活動の顧問をしていた男性教諭が部員の女子生徒にわいせつ行為をしたとして、同県教育委員会が懲戒免職処分にしながら公表していなかったことが28日、県教委への取材で分かった。

 県教委は「生徒から非公開とするよう強い要望があった」としており、生徒が二次被害に遭う可能性を理由に、概要を明らかにしていない。

 県教委によると、元教諭は「事実無根だ」として処分を取り消すよう県人事委員会に申し立てたが、退けられた。生徒側は強制わいせつ容疑で告訴したが、熊本地検は元教諭を嫌疑不十分で不起訴処分にしたという。

 処分理由について、県教委は「生徒や関係者の証言を積み上げ、懲戒免職が相当と判断した」としている。

わいせつ行為で高校教諭を免職 熊本県教委が懲戒処分
西日本新聞 2015年9月29日 9時48分配信

 県教育委員会は28日、県立高校の男性教諭が女子生徒にわいせつ行為をしたとして、懲戒免職処分にしていたことを明らかにした。県教委の指針は、処分後は速やかに公表することを義務付けているが、県教委は「被害者が報復を恐れている」などとして公表していなかった。

 県教委によると、元教諭の行為は昨年度以前に、部活動の指導中に行われていた。被害者側から学校に相談があり発覚。元教諭は否定したが、同じ部活動の複数の女子生徒が「自分もわいせつ行為を受けた」と証言し事実と認定したという。

 元教諭は「事実誤認」と主張し、県人事委員会に不服申し立てを行ったが、県人事委は懲戒処分を承認すると裁決した。元教諭は現在、知事に対し退職手当約630万円の不支給処分の取り消しを求めて審査請求している。

=2015/09/29付 西日本新聞朝刊=

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