クラス全員前に生徒土下座 教諭を処分 宍粟
神戸新聞NEXT 2015年12月12日 8時31分配信
宿題ができていなかった生徒に土下座の姿勢で謝罪させたとして、兵庫県教育委員会が宍粟市立中学校の30代の男性教諭を訓告処分にしていたことが11日、分かった。
県教委によると、教諭は6月19日、授業前に宿題を点検。男子生徒1人ができていなかったため“連帯責任”として3年生約30人のクラス全員に廊下の雑巾がけを命じた。
その上で、男子生徒に対し「みんなに謝罪しろ」と指示。生徒は廊下にひざまずき、土下座のような姿勢で7回ほど「すいません」と頭を下げた。生徒は教諭への恐怖心からこの姿勢を取ったとみられるという。
県教委は「教諭は土下座を指示したわけではないが、土下座を黙認して謝らせ、生徒に屈辱感を与えた」と判断。連帯責任による清掃と加え、「不適切な指導」とした。男性教諭は「生徒の心情を思いやり、ケアに努める」と反省しているという。(上田勇紀)