組み体操 けがの割合 兵庫県が平均の2倍以上

組み体操 けがの割合 兵庫県が平均の2倍以上
NHKニュース 2015年12月22日 13時20分

運動会などで披露される組み体操の事故が相次いでいることから、専門家が都道府県別にけがをした子どもの割合を調べたところ、兵庫県が全国平均の2倍以上も高く、次いで福岡県と大阪府が高いことが分かりました。専門家は「けがが多い自治体は早急に抜本的な対策が必要だ」と指摘しています。
分析を行ったのは、大阪経済大学情報社会学部の西山豊教授で、学校での事故の件数をまとめている日本スポーツ振興センターのデータを基に分析しました。
それによりますと、平成24年と25年の2年間に全国の小中学校で組み体操による事故でけがをした子どもは、合わせて1万6711人に上りました。
そして、子ども1万人当たりのけがをした人数を都道府県ごとに調べたところ、全国平均が8人だったのに対し、最も多かった兵庫県は19.9人と2倍以上高いことが分かりました。次いで福岡県が14.7人、大阪府が14.2人などでした。また、兵庫県では、中学校でけがをした生徒が多く、1万人当たりでは26.1人と極めて高いことが明らかになりました。
組み体操を巡っては、全国の学校で骨折などの事故が相次いでいることから、大阪市がピラミッドなどの技の段数を制限したほか、愛知県もガイドラインを作って高さを制限することを決めるなど規制の動きが広がっています。
西山教授は「けがが多い自治体は実態を検証し、早急に抜本的な対策を進めてほしい」と話しています。

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