夫の不倫相手を脅迫 県教委、公立中教諭を文書訓告処分
中日新聞 2015年12月26日
夫の不倫相手を脅したり、暴行したりしたとして、県内の公立中学校の女性教諭が文書訓告処分を受けたことが県教委への取材で分かった。ほかにも今年四月から十二月上旬までの間に体罰や信用失墜行為などの理由で、教職員四人(交通事故・違反、監督責任を除く)が懲戒処分に満たない内部処分になっていた。いずれも公表されていない。
女性教諭の処分は四月十四日付。県教委教職員課によると、教諭は夫の不倫相手の女性宅近くで、女性を「職場にメールをばらまく」と脅迫したほか、土下座させた上で後頭部を踏む暴行を加えた。県教委は地方公務員法に基づく懲戒処分を見送り、勤務先の中学校を所管する市教委が「信用失墜行為」として文書訓告とした。
このほか、児童二十七人分の採点前の答案用紙を無断で校外に持ち出し、盗まれたとして、小学校の女性教諭が八月十三日付で文書訓告になっていた。
一方、県教委が今年四月以降に懲戒処分にしたのは十三人(免職五人、停職五人、減給三人)。懲戒処分は原則的に公表する規定を設けながら、うち四人については「被害者側の要望」を理由に処分したこと自体を発表していない。
(赤川肇)