<インサイダー取引>宮崎大医学部教員を停職3カ月

<インサイダー取引>宮崎大医学部教員を停職3カ月
毎日新聞 2016年2月26日 20時24分配信

 宮崎大学(宮崎市)は26日、点眼薬の治験契約をしていた製薬会社から得た情報を悪用してインサイダー取引をしたとして、医学部の男性教員を同日付で停職3カ月の処分にしたと発表した。

 大学によると、教員は医師で、製薬会社が医学部に依頼していた点眼薬の治験チームのリーダーだった。昨年3月9日、「治験を中止する」という会社からの連絡を受けた教員は、会社の正式発表前に、同社の800株を空売りして約60万円の利益を得た。

 証券取引等監視委員会が昨年11月、金融商品取引法に違反したとして、教員に対し課徴金60万円の納付を命じるよう金融庁に勧告した。教員は納付後に、大学に事実関係を報告した。

 教員は医学部の調査に「インサイダー取引にあたるとは知らず、軽はずみな行為だった」と話しているという。大学は教員の名前などは公表していない。【中山裕司】

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