元講師の女性を告発 偽造免許使用容疑で、福島県教委など

元講師の女性を告発 偽造免許使用容疑で、福島県教委など
福島民友新聞 2016年3月24日(木)8時59分配信

 偽造した教員免許状で採用された元講師が、約9年間にわたり県内の中学、高校計4校で教えていた問題で、県教委と、郡山女子大付属高を運営する郡山開成学園は23日、偽造有印公文書行使などの疑いで鍵谷喜和子元講師(44)を県警に刑事告発した。県警が告発を受理、捜査に着手する。

 県教委によると、鍵谷元講師は2011(平成23)年11月、教員免許を取得していないのに郡山東高に12年度の講師としての採用を希望し、偽造された美術科と工芸科の教員免許状、大学の卒業証明書と成績証明書を提出した疑いがあるとしている。

 また同学園によると、13年度の採用時に鍵谷元講師が偽造の教員免許状や成績証明書を提出した疑いがあるとしている。県教委と同校は、いずれも鍵谷元講師を懲戒免職処分にした。

 県教委と同学園によると、提出した免許状などはいずれも偽造された文書だったが、偽造者を特定できないため文書の偽造については告発を見送った。

 県教委によると、鍵谷元講師は06年度から福島市の渡利中、郡山市の郡山東高と安積黎明高、郡女大付高に講師として勤務。県教委は公文書の保存期間内で関係書類が残っていた12年度分のみを告発した。

 

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