保育所わいせつ、懲役11年 「玩具として扱う」
産経新聞 2016.3.28 17:07
福岡地裁は28日、元妻が経営していた認可外保育所で女児14人にわいせつな行為をしたとして強制わいせつなどの罪に問われた無職、田村明晴被告(67)に「被害者の人格を無視し、玩具として扱った悪質な犯行」として懲役11年の判決(求刑は懲役15年)を言い渡した。
海瀬弘章裁判官は判決理由で「保育所の『先生』の立場を利用し、わいせつ行為を理解していない未成熟さに乗じて性欲のはけ口にした」と指摘。被告が犯行を「ままごとやお医者さんごっこの延長」と表現した点などを踏まえ「犯罪性向は根深く、常習性は他に類を見ない」と非難した。
判決によると、2008年9月〜14年12月、福岡県内の保育所で預かった当時1〜6歳の女児計14人の下着やおむつを脱がせてわいせつな行為を計105回繰り返したり、ビデオでその様子を撮影したりした。