太田東高で成績記載ミス 1年理科、通知表282人分再配布
産経新聞 2016年3月29日(火)7時55分配信
県教育委員会は28日、県立太田東高校(天田比呂志校長)が24日の終業式に配布した通知表の成績に記載ミスがあったと発表した。1年理科の成績で、学年末は1、2学期を含めた年間の評点と評定をつけるべきものを、3学期だけの点数を記入していた。こうした記載ミスは初めてという。
高校教育課によると、1年理科担当の20代男性非常勤講師が、5クラス201人の成績を誤って記入した。通知表をもらった生徒が、1、2学期の成績がよかったのに、学年末で評価が悪かったことを疑問に思い、担任教諭に指摘したことでミスが分かった。この講師は昨年採用され、学年末の成績を付けるのは初めてだったという。
「中学では学期ごとの成績を記入するが、高校では3学期は学年通しての成績を記入する。本人が成績処理を正しく理解しておらず、周りもミスに気付かなかった」(同課)
既に校長名で1年生の保護者におわび文書を郵送したが、記載ミスの修正で、生徒個々の学年順位も変わる。このため、同校では訂正した通知表を来月8日の始業式に1年生282人全員に配布し直す。