芦屋学園脅迫問題 ラグビー元代表の大八木理事長ら不起訴
神戸新聞NEXT 2016年3月31日(木)18時54分配信
ラグビー元日本代表で、学校法人「芦屋学園」(兵庫県芦屋市六麓荘町)理事長兼校長の大八木淳史氏(54)に脅されたとし、同学園の稲田信行元教頭(65)が脅迫容疑で告訴していた問題で、神戸地検尼崎支部は31日、大八木氏を不起訴処分とした。同支部は処分理由を明らかにしていない。
告訴状などによると、稲田氏は2014年5月、同学園が外部委託している学習塾への支払いが毎年約3千万円にも及ぶことなどについて、「不透明なやり方で問題」と指摘。この発言に対し、大八木氏が「理事長には絶対の権力がある。ちょっとでも不利益を与えたらとんでもないことになる」などと脅した、としていた。
一方、大八木氏側も、告訴内容は「事実無根」とし、名誉毀損(きそん)と虚偽告訴の容疑で稲田氏を告訴しており、地検尼崎支部は同日、この案件についても不起訴処分とした。
大八木氏は「このたびは世間を騒がせ、申し訳ない。今後も学園発展のために尽力したい」とコメントした。
稲田氏は、人事異動をめぐり、民事上でも芦屋学園と係争中。