元教授論文盗用で自主退職
日刊スポーツ 2016年4月5日12時33分]
徳島文理大保健福祉学部の大町福美元教授(58)=助産学=が、准教授として在籍した前任の聖マリア学院大(福岡県久留米市)で執筆した論文に盗用が見つかり、今年1月に自主退職していたことが5日、両大学への取材で分かった。
聖マリア学院大によると、元教授の論文は育児支援に関する内容で、聖マリア学院大の紀要(2014年刊)に掲載されたが、川崎市立看護短期大の紀要(05年刊)に載っていた別人の論文と題名や研究結果などがほぼ同一内容だった。
昨年12月、同一題名の論文があるとの指摘が聖マリア学院大に外部から電話で寄せられ、調査委員会を設置し、元教授に確認したところ事実関係を認めた。
元教授は15年3月まで聖マリア学院大准教授、同年4月から徳島文理大教授だった。
聖マリア学院大は「在職中の教育者としてはあってはならないこと。再発防止に努めている」とし、徳島文理大は「事前に分かっていれば採用することはなかった。非常に残念だ」とコメントした。(共同)