筑波大元准教授が論文盗用 副学長「厳粛に受け止める」

筑波大元准教授が論文盗用 副学長「厳粛に受け止める」
産経新聞 2016.4.16 07:09更新

 筑波大(つくば市天王台)は15日、人文社会系の小松優香元准教授(37)が平成26年に発表した2つの論文に盗用があったと発表した。「盗用が見られる」などの告発を受けて、同大が調査委員会を設置して調べていた。

 同大によると、発表した論文のうち1つは複数の研究者の論文と16カ所で同一の部分があった。もう一つの論文は、ある論文のほとんどを盗用していた。

 これらの論文は27年3月31日発行の比較思想学会の学会誌と、26年10月31日発行の同大の刊行物にそれぞれ掲載されたが、いずれも取り下げられる見通しだ。調査委は「研究者倫理の欠如」が原因とみている。小松元准教授は不適切な引用だったと認めたが盗用の意図はなかったとしている。

 小松元准教授は24年7月に准教授として着任し、今年3月末に任期満了で退職している。三明康郎副学長は「2つの論文を特定不正行為(盗用)と認定した。厳粛に受け止める」とのコメントを出した。

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