県立高講師、採点ミス指摘の生徒殴る…訓告処分
読売新聞 2016年04月21日 10時34分
愛知県立高校の30歳代男性講師が3月、定期試験での採点ミスを指摘してきた男子生徒を拳で殴るなどしていたことが20日、県教育委員会への取材でわかった。
県教委は「体罰」と認定したが、総合的に判断し、文書訓告にとどめたという。
県教委によると、男性講師は3月2日、国語の答案を返却する際、成績が良くなかった男子生徒に「怠けているな」と言い、生徒の頭を平手でたたいた。
その後、席に戻って答案を確認した生徒が採点ミスに気づき、講師に採点をしっかりやってほしいとの言葉を投げかけると、腹を立てた講師が生徒の左手首を右手でつかみ、頭部を拳で殴ったという。生徒が保健室に駆け込んだことで発覚したが、けがはなかった。
県教委は3月29日付で講師を文書訓告にするとともに、校長を監督責任者として厳重注意した。講師は「教師としての自覚、配慮が欠けていた。深く反省している」と話しているという。