技能検定問題流出 処分内容公表せず 兵庫県教委

技能検定問題流出 処分内容公表せず 兵庫県教委
神戸新聞NEXT 2016年4月29日(金)11時0分配信

 昨年2月に兵庫県立飾磨工業高校(姫路市)で予定していた技能検定の実技試験問題が事前に生徒に流出した問題で、県教育委員会が流出に関わった教諭2人と実習助手を処分していたことが分かった。県教委は公表基準の懲戒処分を受けていないとして、処分内容を明らかにしていない。教諭2人は4月26日付、実習助手は3月29日付。

 県と県教委によると、昨年12月に検定委員の男性教諭が別の検定委員の男性教諭から問題のコピーを受け取り、今年1月に男性実習助手に渡した。問題は、1、2年の授業で模範解答例付きで配られたという。県教委は懲戒処分としなかった理由を「コピーを試験問題と認識していないなど意図的な行為ではなかった」としている。

 また県は、試験実施団体の県職業能力開発協会の事務局長と総務課長を、秘密保持態勢が不十分だったとして4月25日付で厳重注意処分とした。(斉藤正志)

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