いなべの中学校 教諭、生徒追いかける 手にノコギリ持ち /三重

いなべの中学校 教諭、生徒追いかける 手にノコギリ持ち /三重
毎日新聞2016年5月21日 地方版

 いなべ市北勢町の市立北勢中学校で今月中旬、男性教諭が技術の授業で使うノコギリを持って男子生徒を追いかけ、刃の部分を生徒の腕に当てていたことが20日、分かった。生徒にけがはなかったが、市教委は毎日新聞の取材に「生徒の心に大きな傷を与え、保護者や地域にも心配をかけた」と謝罪した。

 市教委や同校によると、11日の休み時間に、2年生の男子生徒が技術室で長さ30〜40センチの工作用ノコギリ1本をカバーの付いた状態で持っていた。入室した男性教諭が「授業前に触ったらいかん」と注意し、ノコギリを取り上げたところ、生徒が逃げようとしたため、ノコギリを持ったまま追いかけ、接近した際に上腕部へカバー越しの刃の部分を押し当てたという。この様子を複数の生徒が目撃していた。

 教諭は「軽率な行動で反省している」と話しているという。市教委学校教育課は「今後、スクールカウンセラーを招いて生徒の心のケアに努めるとともに、研修などを通じ教諭の指導を徹底したい」としている。【松本宣良】

〔三重版〕

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