教員わいせつで第三者委 教育長意向、再発防止策など検討 栃木

教員わいせつで第三者委 教育長意向、再発防止策など検討 栃木
産経新聞 2016年9月30日(金)7時55分配信

 女子生徒に対するわいせつ事件が相次いだ教職員の不祥事を受けて宇田貞夫県教育長は29日、県議会9月通常会議の一般質問で、不祥事を分析し、再発防止策を検討するため第三者委員会を設置する考えを明らかにした。金子裕氏(自民)の質問に答えた。

 金子氏は「教職員のわいせつ行為は、児童生徒の受ける精神的ダメージが計り知れず、断じて許されない。これまでの事案を十分に検証し、徹底した再発防止に取り組む必要がある」とただした。

 宇田教育長は「一部の教職員が信用失墜の行為を引き起こしたことは、教育の根幹を揺るがす重大な問題で、痛恨の極み」と陳謝。事件を受けて、各学校の不祥事防止の取り組み状況を評価して課題を明らかにし、危機管理マニュアルを見直すよう臨時校長会で指示したことを説明した。

 その上で「今後は、新たに検討委員会を設置し、状況分析や再発防止策を検討し、その結果を踏まえて市町教育委員会とも連携し、不祥事撲滅を目指して一丸となり、信頼の回復に努めていく」と強調。さらに、「第三者等の視点を取り入れられるようにする」と述べ、再発防止策を検討する第三者委員会を設置する意向を明らかにした。

 県内では、市立中学校の男性教諭と県立高校の男性講師が、中学と高校の女子生徒に対するわいせつ行為で逮捕され、懲戒免職処分になる不祥事が相次いだ。

以下、最近の栃木県のわいせつ記事

 栃木県警鹿沼署は17日、18歳未満の女子生徒にみだらな行為をしたとして、県青少年健全育成条例違反の疑いで、県立高校教諭の男(24)を逮捕した。
 逮捕容疑は昨年8月10〜11日、群馬県内のホテルで、勤務する高校の17歳の女子生徒にみだらな行為をした疑い。「覚えていない」などと否認している。

 神奈川県警は3日、女子高校生とみだらな行為をし、裸を撮影したとして、栃木県青少年健全育成条例違反などの疑いで、同県栃木市の市立中教諭、湯田良容疑者(25)=同県小山市=を再逮捕した。
 再逮捕容疑は3月6日、当時高校1年だった女子生徒(16)の宇都宮市の自宅でみだらな行為をし、携帯電話で裸の画像などを撮影したとしている。

 中学2年の女子生徒にみだらな行為をしたとして、神奈川県警少年捜査課は13日、栃木県青少年健全育成条例違反容疑で同県小山市城東、栃木市立中学校教諭の湯田良容疑者(25)を逮捕した。
 容疑を認め、「18歳未満の5〜6人と関係を持った」と供述しているという。

 県教委は5日、生徒の額にキスしたとして、県南の中学校の男性教諭(55)を減給4月の懲戒処分にしたと発表した。
 県教委によると、男性教諭は4月22日、学校内で女子生徒に対し、額に1回キスをした。教諭は部活動に関する精神面の指導を行う中で、自信を持たせようと考えたという。

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