高校女子トイレの床にデジカメ、隣の個室で用便中の女性を盗撮…元県立高校教諭に有罪判決
産経新聞 2016年10月19日(水)8時45分配信
勤務先の高校の女子トイレに侵入して盗撮したとして、奈良県迷惑防止条例違反罪などに問われた元県立奈良北高校教諭の男(30)=奈良市、懲戒免職=の判決公判が18日、奈良地裁で開かれ、西村彩子裁判官は「犯行は自己の立場を悪用した卑劣なもの」として懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。
判決理由で西村裁判官は「女子生徒や学校関係者らに与えた衝撃は大きく、社会的影響も看過できない」と指摘。一方、懲戒免職処分を受けたことを挙げ、「社会内での更生は可能」と猶予刑とした。
判決によると、男は1月16日、同校1階女子トイレに侵入。個室内の床にデジタルカメラを置き、隣の個室で用便中の女性の姿を壁のすき間から盗撮した。6月17日には、女子生徒らの内科検診での着替え姿を盗撮しようと、同校クラブハウスに侵入した。
勤務先の高校の女子トイレに侵入して動画を撮影したなどとして、奈良県警生駒署などは15日、県迷惑防止条例違反(盗撮)や児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)などの容疑で、県立奈良北高校元教諭、梅景雄己容疑者(30)=奈良市宝来町=を再逮捕した。「性欲を満たしたかった」などと供述、容疑を認めているという。
逮捕容疑は1月16日朝、同校の女子トイレに侵入して個室内で待ち伏せ、女子生徒が隣の個室に入ると、デジタルカメラを下の隙間から差し入れて動画を撮影、記録を保存したとしている。
同署によるとこの日は校内行事があり、梅景容疑者は休みだったが、盗撮のため登校していた。梅景容疑者は6月、盗撮目的で校内の女子更衣室などに侵入したとして、同署が建造物侵入容疑で逮捕。家宅捜索で押収したデジタルカメラから動画が見つかり発覚した。同署で余罪があるとみて調べている。
盗撮目的で勤務先の奈良県立奈良北高校(生駒市)の女子更衣室に侵入したとして県警生駒署などは25日、建造物侵入容疑で同校教諭、梅景雄己(うめかげゆうき)容疑者(30)=奈良市宝来町=を逮捕した。「女生徒が着替える姿を見たかった」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は6月17日午前6時半〜午後0時20分、盗撮目的で、校内の女子更衣室と会議室に侵入したとしている。
生駒署などによると、同校関係者が17日午後、更衣室の棚の上などにある小型カメラを発見し、校長が110番。教頭らが映像を確認したところ、梅景容疑者の姿が写っており、「欲求に負けた」と認めたという。梅景容疑者は平成25年から勤務。今年度は3年生のクラス担任を務めていた。
徳地末広校長は「勤務態度はまじめで驚いている。信頼回復のために指導を徹底していく」と話している。