神戸国際大元教授 論文盗用や経費架空請求

神戸国際大元教授 論文盗用や経費架空請求
神戸新聞NEXT 2016/10/28(金) 7:30配信

 神戸国際大学(神戸市東灘区)のリハビリテーション学部に所属していた40代男性教授が、論文の盗用や研究費の架空請求などの不正行為を繰り返していたことが27日、同大への取材で分かった。同大は教授を12日付で懲戒解雇とした。

 同大によると元教授は、他人の論文から許可を得ずに研究内容を盗用し、2回にわたり学会で発表。また、五つの論文と4回の学会発表で、二重投稿などの不正をしたという。

 さらに「知人に研究の助言を求めるため」などとして、実際は行っていない出張の交通費など約8万3千円を研究費名目で大学に請求したとされる。

 昨年6月に情報提供があり、外部有識者を交えた調査委員会が本人や関係者から聞き取るなどして大学に報告。大学が不正を認定した。大学側の聞き取りに対し、元教授は「自分はやっていない」と、一連の不正を否定している。

 同大は後日、具体的な研究不正の内容を公表する。下村雄紀学長は「科学の信頼性を揺るがしかねない大問題で、学長として管理責任を大変重く受け止めている」とコメントした。(上田勇紀)

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