名門高校相撲部 顧問が部員にハンマーでたたく暴力行為
NHKニュース 2016年12月18日 19時14分
全国高校総体出場14回を誇る福島県郡山市の日大東北高校で顧問の20代の教諭が、部員に対しゴム製のハンマーでたたくなどの暴力行為を繰り返していたことがわかり、高校は「不適切な指導だった」として、処分を検討していることを明らかにしました。
福島県郡山市にある日大東北高校が18日に記者会見して明らかにしたところによりますと、相撲部の顧問の20代の男性教諭はことし4月以降、稽古中に1年生の男子部員に対し、平手でたたいたり蹴ったりしたほか、ゴム製のハンマーで頭をたたくなどの暴力行為を繰り返していたということです。部員はけがをして病院に行ったこともあり、その後、転校したということです。
ことし7月に保護者から相談を受けて問題が明らかになりました。学校の調査に対して教諭は「強くするためゆきすぎた指導をしてしまった」と話したということです。
しかし、学校は自宅謹慎にとどめて顧問の解任や処分を行いませんでしたが、18日の会見で、今後、処分することを検討していると明らかにしました。
このほか50代の男性コーチが同じ部員に対し、体の下にノコギリを置いた状態で腕立て伏せをさせていたこともわかりました。コーチはことし9月に自主的に退職したということです。
日大東北高校の松井弘之校長は会見で「学校として指導力が不足し申し訳ありません。今回の問題について職員や生徒などに十分に説明して再発防止を徹底したい」と話しました。学校のホームページによりますと、相撲部はこれまでに全国高校総体に14回出場するなど強豪校で角界にも多くのOBが入門しているということです。