<原発避難いじめ>新潟・公立中でも「ばい菌扱い」鬼ごっこ

<原発避難いじめ>新潟・公立中でも「ばい菌扱い」鬼ごっこ
毎日新聞 2017/1/20(金) 20:10配信

 東京電力福島第1原発事故に伴い福島県から新潟県北部に避難している公立中学1年の女子生徒が、同級生から名前に「菌」を付けて呼ばれるなどのいじめを受け、昨年12月中旬ごろからほとんど登校できずにいることが20日、県教育委員会などへの取材で分かった。

 県教委などによると、女子生徒へのいじめは1学期の終わりごろから始まった。複数の生徒が女子生徒の名前に「菌」を付けて呼び、ばい菌扱いして鬼ごっこをするなどしていたという。女子生徒は避難後に小学校でもいじめを受けていた。

 昨年12月中旬に女子生徒が保護者に相談し、保護者からの連絡を受け、学校側もいじめを把握。学校側はいじめに関与した複数の生徒を指導し、加害生徒と保護者は女子生徒の保護者に謝罪した。加害生徒の一部は女子生徒が福島から避難していることを知っていたが、名前に「菌」を付けて呼んだことと、原発事故による避難とは「関係ない」と話しているという。

 この問題を受け、学校は先月と今月、学年集会と全校集会を開いて生徒らにいじめがあったことを説明。21日には臨時の保護者会を開き、経緯などを説明する。

 【堀祐馬、後藤結有】

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