<マナー検定>専門学校教員が漏えい 49人再試験 群馬
毎日新聞 2017/1/31(火) 12:14配信
群馬県太田市の中央医療歯科専門学校で、女性教員が21日に全国一斉に行われた「社会人常識マナー検定」の試験問題を、受検予定の生徒に事前に漏らしていたことが、検定を主催する公益社団法人「全国経理教育協会」への取材で分かった。女性教員は試験前に問題をコピーして、練習問題として配布していた。協会は今後、学校の処分を検討するとともに、受検した同校の49人に対し再試験を実施する。
協会によると、問題の漏えいがあったのは3級の試験。協会は、事前に各試験会場に問題を送付し、試験直前まで鍵付きの金庫などで保管するよう指示している。しかし、女性教員は17日に、無施錠の棚にあった鍵を使って試験問題を取り出しコピー。18日の講義で、全18問中16問を1年生に予想問題として配布した。試験後の21日午後、受検生から「事前に練習問題で解いた問題と同じ問題が出題された」と協会に電話があり発覚した。
女性教員は「検定を指導するのが初めてで心配だった。全員を合格させたかった」などと話したという。学校は女性教員を26日付で15日間の出勤停止処分にした。協会の担当者は「重大なルール違反。再発防止策を考えたい」と話している。【西銘研志郎】