小学校教員もいた…「男児ポルノ」ネットワークのおぞましい手口 10万点超の画像や動画押収「保護者から苦情なくびっくり」

小学校教員もいた…「男児ポルノ」ネットワークのおぞましい手口 10万点超の画像や動画押収「保護者から苦情なくびっくり」
ZAKZAK 2017.02.13

 見るのも聞くのもおぞましい。会員制交流サイト(SNS)で知り合い、小中学生や未就学の男児のわいせつ画像をやりとりしていた現職の小学校教諭ら6人が逮捕、追送検された。警察の手入れを逃れるために写真の取り扱いのルールを作るなど狡猾な手口。専門家は、事件は氷山の一角だと指摘する。

 強制わいせつや児童買春・ポルノ禁止法違反で逮捕された男らは、2つのグループに分かれて動画などを共有していたとみられ、神奈川県警などの合同捜査本部は10万点を超える男児の裸などの画像や動画を押収した。被害男児は少なくとも168人に上る。

 看護師の資格を持つ大阪府の開発(かいほつ)哲也容疑者(35)は犯行当時、小中学生のキャンプなどを企画する旅行代理店に勤めていた。「わいせつな行為をして動画を撮るため入社した」というから恐ろしい。その立場を利用し、男児の体に薬を塗るふりをして触っていたという。

 もう1つのグループの主要人物が東京都内の公立小学校教諭、橋本顕容疑者(45)だ。勤務先の教育委員会の担当者は「昨年から期限付きの臨時教員として採用され、算数を担当していた。これまで問題行動や保護者からの苦情はなかったから、正直びっくりしている」と話す。

 逮捕容疑は昨年、都内のトイレで当時4歳の男児にわいせつ行為をしながら、ビデオカメラでその様子を撮影したというもの。ネット上には学校で男児を前に笑顔を浮かべる姿も残されている。

 容疑者らは画像をやり取りする際、「インターネットに流出させない」「勝手に第三者に渡さない」とのルールを決めていた。警察のサイバーパトロールを警戒していたとみられる。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「SNSなどでグループを作り、外からやりとりが見えないようにしていたのではないか。情報が漏れてもバレにくいように略語や隠語も使っていたことも考えられる。捜査当局による児童ポルノなどへの取り締まりが強化される分、犯罪者側も警戒を強めており、今回摘発されたのも氷山の一角に違いない」と指摘する。

 子を持つ親なら人間不信になる事件だ。

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