学生に嫌がらせ、教員を懲戒解雇 下関市立大「悪質」
西日本新聞 2017年02月15日 15時35分
山口県の下関市立大は15日、男性教員が複数の女子学生にハラスメントに該当する行為をしたとして、懲戒解雇にしたと発表した。処分は1月31日付。大学側は「行為の内容が悪質だった」と理由を説明しているが、具体的な嫌がらせの内容は明らかにしていない。
市立大によると、昨年秋、ハラスメント行為を受けた複数の学生が大学に相談し発覚。学内のハラスメント防止委員会が調査していた。教員は行為を認め「学生や大学に迷惑をかけ申し訳ない」と話しているという。
下関市立大の荻野喜弘理事長は記者会見で「大変申し訳ない。再発防止を徹底する」と陳謝した。
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下関市立大 学生にハラスメント 男性教員を懲戒解雇 /山口
毎日新聞2017年2月16日 地方版
下関市立大は15日、同大の男性教員が複数の女子学生にハラスメントをしたとして懲戒解雇したと発表した。荻野喜弘理事長、川波洋一学長らが記者会見で明らかにした。
同大によると、昨秋、同大の複数の女子学生から男性教員のハラスメントに関する相談が大学側に寄せられた。学内のハラスメント防止委員会(委員長、萩原久美子教授)で調査した結果、男性教員が事実関係を認めた。同委員会では「学生に対する重大な人権侵害があった」と判断し、学内の教育研究審議会にはかり「行為が悪質」として懲戒解雇処分を決めたという。
大学側は「2次被害の防止」を理由にハラスメント行為の具体的な内容は明らかにしなかった。男性教員は、学生や大学に対し「迷惑をかけ申し訳ない」と話しているという。また、管理監督責任として、荻野理事長と川波学長が報酬(2月)の10%を自主返納する。
会見した荻野理事長らは「複数の学生に精神的苦痛を与えたことは大変申し訳なく、心からおわび申し上げる。ハラスメント防止の取り組みを検証し、再発防止に努めていく」と謝罪した。【上村里花】