「どうして僕のせいに」横浜市長に生徒が手紙
カナロコ by 神奈川新聞 2017/2/14(火) 7:00配信
男子生徒側の代理人弁護士は13日、生徒が林文子市長に宛てた手紙を公表した。全文は次の通り(表記は原文のまま)。
横浜市長様
どうして、横浜市教育委員会は、一部だけを見て、全体を見てくれないのか。
どうして、お金を出せと言われたことを黒塗りにしたのか。
どうして、放置し続けたのか。お金をとられたことを、いじめとしてくれないのか。
どうして、学校は、被害者側の言い分を聞かずに、加害者側の言い分だけを聞いて、決めたのか。
どうして、副校長は、僕が、お母さんとお父さんを通じて話したことを、きちんと校長先生に伝えなかったのか。
どうして、副校長は、僕のせいにしたのか。
知りたいし、話を聞いて欲しい。
◆震災避難生徒いじめ問題 東京電力福島第1原発事故で2011年8月に福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒(13)が不登校になり、いじめ防止対策推進法に基づく調査の結果、市教育委員会の第三者委員会が昨年11月、避難直後から小学校で名前に「菌」を付けて呼ばれるなどのいじめがあったと認定する報告書をまとめた。第三者委は、学校や市教委の対応を「教育の放棄」などと批判。男子生徒は「しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」とつづった手記を公表した。