教諭をストーカー容疑で逮捕 富山・西部中

教諭をストーカー容疑で逮捕 富山・西部中
北日本新聞 2017/2/27(月) 0:23配信

■男性に嫌がらせ 元交際女性巡り嫉妬か

 過去に自身が交際していた女性の交際相手の男性に嫌がらせを繰り返したとして、射水署は26日、ストーカー規制法違反の疑いで富山市吉作、同市西部中学校教諭、役川徹次容疑者(48)を逮捕した。同署によると、同容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は昨年12月下旬から今月上旬にかけ、30代の男性会社員に対し、行動を監視されていると感じさせる内容の文章を手紙やファクスで送ったり、車に落書きをしたりして付きまとった疑い。

 同署によると、同容疑者は男性の勤務先の上司や親族に宛てて、男性の行動などを細かく記した文書を送付。男性の車には卑わいな言葉を書くなど、複数回にわたって嫌がらせを繰り返したという。

 男性が同署に相談し、被害届を提出。同署は、同容疑者が嫌がらせのファクスを店舗から送付する様子をとらえた防犯カメラの映像などから特定した。

 同署は26日、同容疑者宅を家宅捜索。元交際相手を巡る嫉妬心が背景にあるとみて調べるとともに、同容疑者が男性の勤務先を把握した経緯などについて裏付けを進めている。

■容疑者、生徒のケア担当 保護者ら「心理的な影響心配」
 現職教諭の逮捕を受け、学校関係者や保護者から驚きや戸惑いの声が上がった。

 富山市西部中学校の道正和明校長は「事実ならばあってはならないことで、大変驚いている」と話した。市教育委員会は、職員10人が市役所で情報収集を進めた。武島浩学校教育課長は「子どもに動揺が広がらないよう、臨床心理士の派遣など生徒第一で対応を考える」とした。

 同校に通う子を持つ市内の40代男性は、役川容疑者と何度も話したことがあると言い、「人当たりが良く、腰の低い先生だった。今までの印象と今回の事件が全く結び付かない」と驚く。

 男性によると、同容疑者はクラスの受け持ちはなく、不登校の生徒らのカウンセリングを担当していたという。男性は「生徒を裏切る行為で、子どもたちの心理的な影響が心配」と声を落とした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする