幼児教育施設が突然閉鎖 説明もうそ、保護者「納得いかない」/川越

幼児教育施設が突然閉鎖 説明もうそ、保護者「納得いかない」/川越
埼玉新聞 2017年2月26日(日)

 川越市内の民間幼児教育施設が今月、倒産を理由に突然、閉鎖した。施設は「インターナショナルスクールの小学部(校)開設」などをうたい文句に宣伝していたため、保護者は憤りを隠せず、25日に開かれた保護者向けの説明会でも「納得がいかない」などと怒りをあらわにした。

 施設は同市松江町の「Our Kids International Pre―School and Kindergarten」。2014年に開設され、約30人が通っていた。

 施設の資料や保護者らによると、施設は当初、インターナショナルスクールの開設や、所定の履修をすれば国際的な大学入学資格(ディプロマ)を得られる「ACSIのディプロマを取得できる小学部を17年春に開校予定」などと宣伝していた。だが実際には県に学校設置認可の申請をしていないなど、実態が伴わない説明がいくつかあった。

 施設が閉鎖されたのは今月10日。保護者への予告などはなかったという。

 25日には非公開で説明会を実施。参加した保護者によると、施設側は施設の突然の閉鎖を謝罪し、これまでの説明の大半がうそだったことを認めたという。ある保護者は「信用して子どもを預けていたのに、裏切られた思いしかない。あれもこれもうそばっかりでびっくりした」と話し、別の保護者は「納得がいかない」と怒りをあらわにした。

 保護者の女性は「年間100万円ぐらいかかっていた。来年度も継続して通わせるために30万円近く払ったのに戻ってこない」と話した。

 施設側の弁護人によると、近く破産申請をする予定。説明会前の取材に対し「詳しい資料を使い、後日説明をしたい」と話していた。

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“国際認定資格小学校”倒産直前に学費催促
日テレNEWS24 2017年2月28日 14:26

 埼玉県川越市の幼児教育施設が「インターナショナルスクールの開設」をうたい、幼稚園児などを募集しながら倒産していた問題で、施設側が倒産直前に、学費を支払うよう保護者に催促していたことがわかった。

 埼玉県川越市の民間の幼児教育施設「アワーキッズインターナショナル」は、「国際認定資格を取得できる小学校をつくる」などとうたい、幼稚園児などを集めていながら、今月10日に突然倒産した。

 保護者「園長先生(東儀代表)は『小学校はできる』というお話をされていました」

 施設の代表の東儀正人氏らはその後、説明会で小学校が開設できず資格も取れないことを認めて謝罪したが、その後の取材で、施設側が倒産する直前になって突然、来年度の学費を支払うよう催促していたことがわかった。保護者によると、「2月6日までに来年度の学費を払うように」と施設側から指示があったという。施設の弁護人は「今後書面で詳しい経緯を説明していく」としている。

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