教職員の人権侵犯急増 いじめ不適切対応 16年、静岡

教職員の人権侵犯急増 いじめ不適切対応 16年、静岡
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 2017/3/17(金) 17:14配信

 静岡地方法務局は17日、いじめや虐待など人権侵犯の恐れがあるとして2016年に救済手続きを始めた件数が前年比45件(12・2%)減の323件だったと発表した。比較可能な04年以降最少になったが、教職員関係の人権侵犯は21件で前年の6件から3・5倍に急増した。

 教職員関係の人権侵犯は、学校でのいじめへの不適切な対応が目立ったという。同局の担当者は、無料電話相談「子どもの人権110番」の認知度が高まったことを増加の要因に挙げた。

 暴行・虐待は17件減の40件だった。内訳は夫から妻が22件、親から子が7件。いじめや虐待の相談を手紙で受け付ける「子どもの人権SOSミニレター」を通じて公立中の女子生徒から「母親から虐待を受けている」との連絡があり、児童相談所に一時保護されるケースがあったという。

 パワハラやリストラなどの労働権関係が47件(前年比1件減)、学校でのいじめが22件(同2件増)あった。

 インターネットを利用した人権侵犯も16件(同1件増)に上った。

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