教え子にわいせつ、2教員懲戒免 京都府教委「非常事態だ」
京都新聞 2017/3/23(木) 22:20配信
京都府教育委員会は23日、教え子の女子生徒にわいせつな行為をしたり、裸の画像を送らせたりしたとして、府内公立中の30代男性教諭と20代男性講師を懲戒免職処分にした。また盗撮したとして特別支援学校男性教諭(59)を停職6カ月、同僚の女性教諭にわいせつな行為をしたとして中学校男性教頭(53)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。府教委では本年度、わいせつ事案での懲戒処分は計8件に上り、うち4人が免職処分を受けた。教職員課は「異例の多さで非常事態だ」としている。
府教委によると、30代教諭は2016年8月下旬から17年1月にかけ、学校や自宅で2回、生徒の体を触った。さらに生徒の裸の画像や動画を自分で撮らせ、十数回メールで送らせた。保護者がメールのやりとりに気づき、発覚した。
20代講師は、16年10月から今月上旬にかけ、校内で生徒に対し、十数回キスしたり体を触った。生徒の裸の画像約10枚を無料通信アプリLINE(ライン)で送らせた。生徒の友人が講師に問い詰めて発覚した。
教諭(59)は1月上旬、府北部の旅館で露天風呂に入浴中の女性をビデオカメラで盗撮。教頭(53)は昨年4月、職員歓迎会から帰宅中のタクシーで、20代女性教諭の肩や太ももを触ったという。
いずれも、被害女性が被害届を出していないか、出頭したが証拠がないといった理由で刑事処分は受けていないという。
府教委の基準では、教え子に対するわいせつ行為は免職処分で、この10年間、わいせつ事案による免職は年間0〜2件だった。教職員課は「教育公務員として許すことができない行為。市町村の教委と連携し、服務規律の徹底を図る」としている。
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