強制わいせつ 元小学教諭に懲役3年 「立場利用し悪質」 地裁判決 /高知

強制わいせつ
元小学教諭に懲役3年 「立場利用し悪質」 地裁判決 /高知
毎日新聞2017年3月24日 地方版

 教え子の男児にキスをするなどし、強制わいせつ罪に問われた四万十市入田、元小学校教諭、上田将弘被告(29)の判決公判が23日、高知地裁であった。山田裕文裁判長は「指導、教育すべき立場にありながら、優越的立場を利用し、卑劣で悪質」と述べ、懲役3年(求刑・懲役4年)を言い渡した。

 判決によると、昨年9月15日午前3時ごろ、修学旅行先の東大阪市のホテルで、男児の下半身を触ったなどとしている。また、2013〜14年にも別の男児に対して自宅や修学旅行先のホテルでキスするなど、計4件のわいせつ行為をした。

 山田裁判長は「被害者らの受けた精神的苦痛は大きく、今後の成長への悪影響も懸念される」とし「反省の態度を示し、懲戒免職処分など社会的制裁を受け、被告に前科前歴がないことを考慮しても実刑は免れない」とした。【柴山雄太】

 修学旅行中に男子児童の下半身を触ったなどとして、高知県警高知南署は21日、強制わいせつ容疑で、県内の公立小学校教諭上田将弘容疑者(29)=高知市朝倉丙=を逮捕した。
 また、県教育委員会は同日、逮捕容疑の被害者を含め男子児童14人にわいせつな行為をしたと認定し、上田容疑者を懲戒免職とした。
 県教委などによると、同容疑者は全てのわいせつ行為について認めているという。
 逮捕容疑は9月15日未明、修学旅行先のホテルで児童の寝室に入り、小学校6年の男子児童の下半身を触ったり、自分の下半身を触らせたりした疑い。
 県教委によると、上田容疑者は2013年9月と今年9月、関西地方への修学旅行で就寝時の見回り中、児童にキスするなどした。13年10〜11月ごろと今年1〜8月ごろには、校内などで児童の下半身を触ったり、自分の下半身を露出したりしたという。被害児童数は計14人に上る。
 高知県教委の話 公教育の信頼を大きく裏切り深くおわびする。 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする